<「URUSHINASHIKA」とは>

野生ニホンジカの農林業被害が深刻化する中、山梨県では毎年約17,000頭を管理捕獲しています。
通常、捕獲個体は廃棄処分されますが、有効利用方策検討のため2016年に「山梨県ニホンジカ有効
活用プロジェクトチーム」が設置されました。これを契機として県が認証する施設で解体処理された
個体は「やまなしジビエ認証制度」のジビエ食肉として流通しています。

一方、加工残渣の鹿皮の有効利用は、県産業技術センターが中心となり白色革の製造に成功しました。
皮なめしは、従来クロムなめし加工がほとんどですが、この技術は安定的に加工出来る反面、環境負荷や作業者の健康管理が課題です。
しかし、新たに開発された鞣し技術は環境負荷が極めて少なく、仕上がった革は食べられるくらい安全なものです。また、その外観は革本来の色である白色に仕上がります。これは、工業的に生産される革としては極めて珍しいものです。

県ではこのシカ革を利用して製造される甲州印伝製品を「URUSHINASHIKA」というブランド名として、甲府印伝商工業協同組合に技術移転しました。
これまで甲州印伝には中国から輸入されたキョン革が用いられてきましたが、「URUSHINASHIKA」が完成したことで、ニホンジカ革が初めて印伝に利用されたとともに白色の印伝製品が初めて誕生したというわけです。

※URUSHINASHIKA=URUSHI(漆)+YAMANASHI(山梨)+SHIKA(シカ)は山梨県が所有する登録商標です。 「商標番号:第6138451号、第6138452号」